2010.3 韓国レポ2 大学路で『笑の大学』
さて、この日から本格的な旅のはじまりです^^
今回観る予定の演劇は『笑の大学(읒음의 대학)』と『Bオンソ(B언소)』の2本。
それぞれマチソワで観劇しようというのがこの旅の目的です。あらかじめキャストの予定表などは念入りに確認しているものの、突然変更になって当日愕然とした・・・なんて話はよく聞きます。

『笑の大学』は現在、大学路と江南の2か所で上演しています。検閲官と作家の二人芝居ですが組み合わせが幾通りにも変わる可能性があります。『Bオンソ』はお目当てがダブルどころかトリプルで、おまけに当日まで確定しないような状況下でチケットを手配しなくてはなりませんでした。『なりませんでした』って(偉そうにw)、全てパンダ氏とその韓国のお友達Sちゃん任せなんですけどね(ありがとうございました)。

e0011707_22311078.jpgキャスト表とにらめっこしながらギリギリまで待って、20日(土)に大学路で『Bオンソ』、21日(日)は江南で『笑の大学』を。そして当然、両日とも同じ演目のマチソワで観ることに決めました。が!!決めた途端、つまり出発の前日になって『笑の大学』のキャスト変更のお知らせを出演者ご本人からのコメントで知ることとなりました。大慌てで一旦チケット全部キャンセルして再度取りなおしという事態に!結局、両日とも大学路のアートワンシアターに籠り切りというプランに落ち着きました。

ギョンギョンからのお知らせがなかったら、危うく『笑の大学』は別キャストでの観劇になるところでした。ふぅーー、危ない危ない^^;

この日は朝いちで映画を1本観ましたが、その話はまた後で。

ということで、本題です!



3月20日(土) 앵콜“읏음의 대학”編
笑の大学@大学路 15時 アートワンシアター2館 R席 1階 A列 10番
笑の大学@大学路 18時 アートワンシアター2館 R席 1階 A列 5番

直前で全て取りなおしだったにも関わらず2回とも最前列。まずはミラクル1個めw
三谷幸喜作の『笑の大学』です。韓国初演は一昨年の演劇熱戦2で、演出はイ・ヘジェ氏、ソン・ヨンチャン氏とファン・ジョンミン氏で人気を博しました。その後もあらたに役者を投入して現在アンコール公演中の作品です。我らがギョンギョンが作家役で出演という情報が入ったのは今年の2月に入ってすぐのことでした。ご本人は練習時間が少ないことをとても心配されていましたが、見事な舞台を楽しませていただきました。

日本版を観ていれば、台詞の聞き取りに問題はほぼないといえます。そういう意味でも初めて大学路でお芝居を観ようと計画中の方にはピッタリの作品といえるでしょう。絶賛おススメいたします!

ところで、日本版も舞台と映画では随分趣が違いますが、ついつい比較しながらの鑑賞になってしまいますね。感想もそういう視点から行っておりますので、あしからず。

さて本公演ですが、映画には出て来ない『烏』のエピソードが出てくるあたりは舞台版寄りの演出なのかなと思ったのですが、検閲官の描き方に顕著な違いをみることができました。日本の舞台版の検閲官(西村雅彦氏)は終始クールで『笑い』を認めない厳格な人物として描かれているのに対して、勿論基本的にはそういう人物設定なのは同じなのですが、微妙に人の良さそうな印象を随所に垣間見せてくれます。そういう意味では映画版の方に近い印象を受けました。セットも机と椅子だけというシンプルな日本舞台版よりも作り込んであって、こちらも映画版に近い印象を受けました。なんといっても、検閲官役のオム・ヒョソプ氏の髪型が役所広司氏にそっくりで受けました(笑)。しかも顔がデカイ!大迫力で舞台映えする方でしたw ついつい見入ってしまう魅力的な俳優さんです。

『お国のために』を『お国ちゃんのため』とか『お肉のため』といった言葉あそびをするネタは、当然韓国ではそのままでは笑えないわけですが、その部分は見事に韓国版のオリジナルのネタに作り替えられていて、これがまた可笑しくて、『天皇陛下万歳』という言葉を3回台本に入れるようにの無理難題を受けた作家が、『天皇(천황)』『陛下(폐하)』『万歳(만세)』という3頭の馬を登場させるあたりは、韓国の観客からも爆笑が起きていました。

全体的にみて日本版よりもコメディ要素が多い演出だったといえるでしょうか。その辺については、ギョンギョンに直接聞いたところ、日本の当時の検閲システムについては現在の韓国の若者には理解するのが難しいため多少アレンジしてあるとのことです。やはり若い層をターゲットにした演出だったのかなと思いました。

サミギョンとして特筆すべきは、昼公演に比べて夜公演のギョンギョンの汗が半端無く噴き出していたことです。一体何回ハンカチで汗を拭ったでしょうか。もしかすると体調が悪く熱でもあるのではと、ファン目線で余計な心配まで始める始末^^; が、これも本人曰く『前日モニターが入って、検閲官のシーンをより観客に受けるように変えたのが昼公演ではうまく消化出来なかったが、夜公演では成功してとても満足している』とのことなので、ホッと致しました。熱があったのではなく、熱演中だったのでした(笑)。たしかにオム・ヒョソプ氏の動きにテンポがあって非常に生き生きしているのは明らかでした。特に警官『中村』のシーンは、昼よりも夜の方が観客の反応が大きかったです。舞台は生ものなんですねぇ。ギョンギョンの満足そうな笑顔にサミギョンとしても大満足でした^^
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2年前にはじめて『老いた泥棒の話』で舞台のギョンギョンを見ました。それまでスクリーンの中でお目にかかるギョンギョンは、特に繊細な演技をする役者さんという印象はなかったのですが、『泥棒話』のギョンギョンは、舞台上のちょっとしたアクシデントも自然に拾って、更に巧みなアドリブで見事に笑いに転化させてしまうという器用な一面を見せてくれました。相手役の魅力を際立たせながら、自らの個性も発揮する。はじめてチョン・ギョンホという俳優の魅力に開眼した瞬間だったといえます。

今回の『笑の大学』でも、そのオーラはたしかに感じることが出来ました。このところ、映画やドラマと仕事がひっきりなしに入ってくる人気者としての代償として、少ない練習時間に悩み苦しみながらの幕開けだったことでしょう。でもひとたび舞台に上がってしまえば、そんな苦労を全く感じさせずに観客に夢と笑いを与えてくれます。一見ギャグマンのごとくキャラで笑わせているように見えて、その陰で多くのち密な計算をはたらかせて舞台全体を見渡して演技をしているのが感じられます。きっとこれからまだまだギョンギョンの『笑の大学』は進化していくでしょう。千秋楽(いつになるか分かりませんが)、どこまで進化しているのか、それを確かめることは多分私には出来ないでしょうが、きっとサミギョンのメンバーが見届けて来てくれることでしょう。

ギョンギョン、そしてオム・ヒョォプ氏。素敵な舞台をありがとうございました^^

사랑하는 로미오 경호님~♥
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by mario5846 | 2010-04-01 23:07 | ◆ギョンギョン/정경호
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