2月に記事にした日韓Vシネ「兄弟~ヒョンジェ~」・・・遂に観ました。
これを観た韓国映画ファンってどれくらいいるのか分かりませんが、一応、韓国映画とVシネ系俳優をこよなく愛する私としては、ちょっとだけ触れておこうと思います^^
韓国映画に頻繁に「やくざ」が登場することはよくご存知だと思います。普通に青春映画やラブコメにもよく登場しますね(笑)。先日の「SHORT SHORT FILM FESTIVAL & ASIA 2007」のKMCで司会の古家正亨氏も「やくざが出てくると話が作りやすいから」だと説明されていましたが(笑)。
やくざ映画に限らず、バイオレンスの要素が大きいのも韓国映画のひとつの特徴かと思います。その韓国映画に日本のVシネが絡んだ本作は、どんだけバイオレントなんだろ(ドキドキ)。
冒頭、弟をおんぶして浜辺をあるく兄。韓国ドラマがはじまるのかと思ってしまいそうな貧しくも美しいオープニングです。
跡目相続争いの渦中に親分を殺された在日韓国人の山本竜一(白竜)が、仇と狙う三浦(小沢仁志)を追って釜山へ向かい、彼の地で韓国のやくざ組織を相手に激しいドンパチがあるかと思いきや。
かつて自分の育った孤児院でボランティアに間違われて、そのまま洗濯したり、お風呂で子供たちを洗ったり、壊れた椅子を修理したりして優しく微笑む白竜(笑)。
まぁ、それはいいとして。
客人三浦(小沢仁志)を匿いつつ、日本側の抗争にちゃっかり便乗して利を得ようと企む韓国やくざたちが密談中ですが・・・。
コワモテがいません(笑)。全員「経済やくざ」なんでしょうか^^;というよりも、企業の月例ミーティング中とか(笑)。
余談ですが、DVDに付録されている他作品予告編に出てくる日本のやくざたちの顔ぶれ観てみて。いや、ほんと怖いから^^;
(あくまでも本編とは何の関係もありません・笑)
で、本編に戻りますが、暴力も血もほとんどないまま(少しはありましたが)淡々と終わりました。本作は日韓やくざ映画というよりも人情ドラマの比重の方が大きいです。「兄弟~ヒョンジェ~完結編」を観ないことには、本作だけでは中途半端過ぎて何も評価しようがないです。「完結編」がどんな凄いことになるのか、ならないのか楽しみです。
そんな中途半端に生ぬるい中、ひとり気を吐く小沢のアニキです(笑)。
韓国人やくざ相手に関西弁でまくしたてます。吼える顔面凶器♥
韓国側スタッフの印象に強烈に残って、「ノム×3」の極悪日帝軍人のその3に推薦されないかな(笑)。
そうそう、付録予告編にあった小沢アニキ。決して見た目だけが凄いわけじゃないけど、やっぱり日本のコワモテ界では右に出る人いないと思います。
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あまりに生ぬるいVシネを観ていたら、久しぶりに濃い~のが観たくなって「修羅の血」を引っ張り出してきて観てしまいました^^
こちらは冒頭から寺島アニキが暴れまくりです(笑)。
寺島アニキは、二代目の座を実の父を手に掛けていただいてしまうほど鬼畜な男です。(その方法も残酷だけどちょっと笑えます^^;)
アニキが逆立ちしたって敵わない、どうしてもむかついてしょうがない男気あふれるイイ男の竹内力。彼を叩きのめすために手を組んだ謎の中国人マフィアたち。竹内力を立派な極道に育てたい松方弘樹とその用心棒の松田優(きゃ~!実は密かに好きなんです♥)、松方弘樹に兄(小沢仁志)を殺され復讐を誓うハイテンションでキレ気味の不気味なリアル弟に小沢和義(彼も大好きな俳優です♥)。
最後は全員が組んず解れつの大乱闘。大いに笑ってすっきりし水戸黄門落ちまであります(笑)。任侠道に生きる古い男の生き様から、兄弟愛、日中友好問題(笑)まで盛り込んだバイオレントでクレイジーで大大爆笑の最高におすすめのVシネです。
監督は望月六郎。北村一輝ファンなら「皆月」や「弱虫(チンピラ)」「鬼火」「今昔伝奇 花神」の監督としてご存知でしょうか。
ああ、「兄弟~ヒョンジェ~」のレビューを書こうと思っていたのに、いつの間にか・・・(笑)。