ハードボイルド・クラシック
久しぶりの更新です^^;

先週の土曜日に健康診断に行きまして、苦手だって遠慮したのに無理矢理受けさせられたバリウム検査・・・。過去2回ほど死ぬ気で飲み干した経験があります。実は胃カメラの方がずっと気が楽だったりします。どうせバリウムの結果「要再検査」になったら胃カメラなんだから、最初から胃カメラで済ませてくれれば無駄がないのに・・・(ぶつぶつ)。

結論から言うと、半分まで飲んで「これ以上は無理です!!」とお断りして検査を中断させてしまいました^^;前夜からの禁食で「空腹だったらなんとかいけるかも」と思ったのは甘かったです。「甘い」というと、どうしてあれは変な甘味をつけちゃうんでしょうか。いっそ味が無い方がましだと思うんですよね。ちなみに今回は初のヨーグルト味。

そんなわけで、途中まで飲んだバリウムの強烈な不味さと、検査をリタイアするとう後味の悪さで、この1週間は鬱々と過ぎていきました(笑)。

ということで昨夜のDVD鑑賞・・・



e0011707_13151457.jpg崔洋一(チェ・ヤンイル)監督の記念すべき韓国進出作品第1号の「壽(ス)」

前評判どおり(かなり壮絶なアクションシーンがあるということでしたが)、冒頭のカーチェイスから手に汗握ります。2時間強の間、常に暴力とアクションと流血が満載で、18禁のレイティングに素直に納得です^^;

19年前、自分の罪の身代わりに間違って麻薬組織に捕まえられてしまい、生き別れになった双子の弟(テジン)。その贖罪のために人生を送ってきた解決師「壽(ス)」と呼ばれるキラーの兄(テス)。

ようやく見つけた弟が目の前で何者かに撃たれて死んでしまいます。復讐のため、兄は警察官の弟になりすまして犯人を追い求めます。

と、ここだけ聞くとパク・シニャンの「キリマンジャロ」っぽいです(立場は逆ですが)。しかも、水産市場(魚屋)というキーワードも何気に似ていたりします。韓国ノワールと魚は切っても切れない関係なんだな。とか、変なところに感心したりしました(笑)。

要するに好んで観たいジャンルの映画ではありません(笑)。が、意外にも最後まで飽きることなく観てしまえたのです。だからといって、ストーリーの出来が良かったのかというと、それも・・・なのですが。

生き別れになって麻薬組織に捕まってからの弟の生活や、彼がなぜ警察官になったのかという説明がまったく描かれてなく、弟への贖罪のためにやみくもに復讐に向かって突っ走る兄に感情移入が出来ません。じゃ、何が良かったかというと、やはり脇キャラの素晴らしさでしょう。

e0011707_13251937.jpgまずは、ヒットマンにして非業の最後を遂げるオ・マンソク。「恋するハイ・エナ」では少し苦手だった彼ですが、ここでの彼はご自慢の目ぢからが良い意味で発揮され、鳥肌がたつほど恐いんです。少ない出番ながら強烈な印象を残します。

e0011707_13274911.jpg 次に、我がチェ・ドンムン。麻薬組織でテジンに裏切られた恨みの塊と化した麻薬中毒の前科3犯。オ・マンソクとは違った狂気の演技が秀逸です。こちらも出番以上に強烈な印象で、ついついリピート♥リピートしてしまいました(笑)。
e0011707_1330452.jpgそして、老練で狡猾。組織にあっては非情、また自分の父親に対する愛憎を燻し銀の魅力で演じた麻薬組織のボス役のムン・ソングンもまた、今まで観たどのキャラよりも壊れていて素敵でした。e0011707_13323058.jpg

さらにその父親役のイ・スチョル。麻薬中毒の彼の、まるで北野武を彷彿させる風貌に釘付け(笑)。実は役者ではなく、グリーン・シルバー・バンドを率いるアコーディオン奏者です。麻薬中毒の哀しい男の生き様が、ひと言も発せずともビンビン伝わってくるのが凄いです。実は彼が今回一番お気に入りのキャラだったりします(笑)。

その他悪徳刑事のイ・ギヨンや、鑑識課の刑事キム・スンフンなどなど。魅力的な脇役たちが、物語としては破綻している本作を最後まで盛り上げていきます。

主演の双子役を演じたチ・ジニは、相変わらず私の中では可も無く不可も無くの俳優。本作にあって唯一の韓流スターなのでしょうが、その地味さは他の脇キャラの比ではありません(笑)。チ・ジニの声はすきなんですけどね^^

殺されたテジンの恋人役で紅一点のカン・ソンヨン。いくら恋人と瓜二つだからといって、双子の兄に対して積極的過ぎじゃないでしょうか。あれじゃ死んだ弟が浮かばれません(笑)。

本作は韓国の漫画「ダブル・キャスティング」が原作だそうですが、テジンの麻薬組織での生き様や警察官になったいきさつ、なぜ組織に殺されたのかなどの部分が省略されていて(多分原作ではあったのではないかと思いますが)徹頭徹尾、兄の復讐劇にのみ焦点をあてたアクション映画としてしまったところが残念です。それ以外にも、組織のボスとその父親との愛憎劇、テジンと恋人とのメロ部分など、脇のサブストーリーを膨らませてもっともっと面白くなるような気がしました。

多分非常に好き嫌いの分かれる作品だと思いますが、とまれ、脇役陣の素晴らしい演技と、映像の美しさ、アクションの完成度の高さ、挿入される音楽のセンスなどで最後まで面白く観ることが出来ました。
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by mario5846 | 2007-11-23 13:44 | ◆チェ・ドンムン/최덕문
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