韓国へ行ってきました◆その2
いよいよドッキドキの2日目です^^まずは映画からはじまる1日。

2月10日(日)
■スーパーマンだった男e0011707_1161951.jpg
え?えええーーー!?これって、感動的なお話だと思っていたんですが・・・。なんといっていいんでしょうか・・・。「サッド・ムービー」を観たときの後味の悪さの更に強烈版って感じ。そういえばN氏とはじめてお会いしたのは「サッド・ムービー」の試写会にお誘いいただいた時だったというのも皮肉な偶然でしょうか。隣で私以上にN氏がうなされておりました(笑)。

自分のことをスーパーマンだと信じる風変わりなおっさん。目に入るすべての困った人たちに手をさしのべなければ気がすまないとでもいうように過剰な親切を繰り返す。ファン・ジョンミンの人懐っこい笑顔と持ち前の人の善さが発揮されているにも関わらず、ちっとも胸に響いてこない。一体、彼はナニモノなんだ?・・・という事実が明かされてくるところから、次第に気持ちがザワザワ落ち着かなくなってくる。これは、きっとスーパーマンの復讐劇だ。彼の最期を観て確信した。微笑みながら復讐完了。で、一体誰に?それは観てのお楽しみってことにしておきましょう。ま、そうでも思わなければ虚し過ぎるぜっ!


さて、いよいよこの先には今回の旅のハイライトが待っています053.gif
【注意】この先、かなり長いので、舞台鑑賞記に興味のある方のみおすすみください^^;




韓国へ来たら絶対に食べてみたかったチャジャン麺を前にしても味わう余裕がありません。ツルツル喉の奥に押し込んで腹ごしらえ完了っ!ああ、それにしても心の準備がまだ出来てきいません。早く会いたいような会いたくないような。いえいえ、ここまで来て会わずに帰らりょか(笑)。

e0011707_1305162.jpg心は千路に乱れたまま、サダリアートセンター改め(いつ改めたんだか名前が変わっていた)ワンダースペースに到着。前日と同じように遂にここまで来たんだなぁ。思えば3年越しだよ、ドンムン氏~!!としばし感慨に耽る。飛行機嫌いで、おまけに出不精で面倒くさがりの私をここまで呼び寄せておきながら、訪韓前に鮮やかに独身とおさらばしてしまったドンムン氏~!!(笑)。
はい、ではそろそろ開演時間となりました・・・・。

■「老いた泥棒の話」
e0011707_11414535.jpg「老いた泥棒の話」(イ・サンウ作)は劇団チャイムの代表作にして、1989年の初演以来、1996年、1997年、2003年、そして2008年の今回の演劇熱戦2で5回を数える人気演目です。笑いの中に痛烈な政治風刺を織り込んだ作品として人気が高く、それだけに韓国語だけではなく政治や歴史もしっかり分かっていないと本来の面白さは到底味わえないハードルの高い作品です。

本作は昨年、映画「華麗なる休暇」で大ヒットを飛ばした映画監督キム・ジフンの演劇初演出作品としても注目度の高い作品です。チャン・ジン作品とともに週末のチケットを手に入れることは難しいと言われていたので、ここまで無事にたどり着けたことは本当に幸せでした。しかも3列目センターど真ん中という良席にも恵まれたことは奇跡としか思えません。

e0011707_166337.jpgわずかに聞き取れる言葉でどこまで楽しめるのか正直不安でいっぱいでしたが、しっかり練られた脚本と安定した演技力のある俳優の舞台は、こちらの不勉強をものともせずに迫り来るものだということを感じました。キム・ジフン演出によって本来の政治風刺よりもエンタメ性の高い作品に仕上がっているそうです。「華麗なる休暇」同様、政治色よりもエンタメ重視という監督の持ち味を生かしたということなのかもしれませんが、私たちのような初心者には却ってラッキーだったかもしれません。

e0011707_167432.jpgドンムンは①捜査官 ②(酔っ払いの)町内の男 ③(泥棒2の昔の恋人であるキャバレーの)ダンサーの3役とパンフには書いてありますが、更に④美術館の展示物の合計4役を演じており器用な一面を披露してくれました。特に踊り子さんのセクシーダンスは圧巻でした(爆)。
主演の泥棒2人(パク・ウォンサンとチョン・ギョンホ)が観客を美術館の絵画に見立てた客いじりをしたり、常に観客を舞台に巻き込み共犯関係を築きながら巧みに進行していく演出が面白いです。パク・ウォンサンが故郷を思いながら畑に農薬を散布する場面で思いっきり水を浴びたのも楽しい思い出になりました^^

さて泥棒たちが捕まり捜査官殿の取り調べを受けるところからが、この舞台のクライマックスです。コミカルな泥棒に対して捜査官ドンムン殿は実にクールでカッコよく同時にキュートで可愛らしい一面も魅せてくれます泥棒2のチョン・ギョンホとのアイコンタクトを盛んに取り入れた芝居も妙にリアルでセクシーでクラクラです(笑)。そこまでは泥棒2人の掛け合い漫才的に進行してきた芝居が、捜査官、更には実態のない出演者たちが加わって一気に笑いのパワーがアップして行きます。どこが脚本どおりで、どこがアドリブなのか分からないくらい自然な演技で、そこがさらに可笑しくて爆笑の渦が巻き起こります。

捜査官が泥棒に尋問をはじめます。「名前は?」と聞かれた泥棒のパク・ウォンサンの口から「タカギマサオ」という日本語が聞き取れました。おそらく日帝時代には創氏改名によって日本名を名乗らされていたという流れだったのじゃないかと推察しました。実は帰国してから知ったのですが「高木正雄」って朴正煕大統領の日本名でもあったんですね。韓国人にとっての日本名「타카기 마사오」と、私の耳に聞こえてきた単なる平凡な名前「たかぎまさお」との温度差こそが日韓の歴史であり、「ワンス・アポン・ア・タイム」でステレオタイプの極悪非道の日本兵を観たときよりも何倍も深く胸に突き刺さり痛かったです。

e0011707_168572.jpgこの日、都合2回鑑賞したわけですが、2回目はタバコの煙がうまく吐けなかったり、長ーーーく引っ張りたいトイレットペーパーがすぐにプチプチ切れてしまったりといったアクシデントが重なったのですが、それを逆手にとって却って面白くしてしまう余裕はさすがです。しかも踊り子さんが舞台に落として行った衣装の羽をわざわざ拾って執拗にネタに使うチョン・ギョンホがいいです^^最後は、捜査官殿にまで羽でちょっかいを出していました(笑)。

おおいに笑い、笑いながらしっかり痛みを感じ反省をし、言葉の壁を感じながらもじゅうぶんに舞台を堪能することが出来ました。又、それだけ完成度の高い舞台だったのです。思い切ってここまでやって来て本当に良かった^^

嗚呼、気合を入れ過ぎてこんなに長くなってしまった(笑)。とりあえず、2日目の映画と舞台鑑賞記は以上です。つづきは、また次回^^

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【おまけ】
■今回観劇して来たキャスト(パク・ウォンサン、チョン・ギョンホ、チェ・ドンムン)での動画を探したのですが練習風景のものしか見つけられませんでした。舞台を観ていない方よりも観てしまった人向けですが。この3人の熱演を観て来ました。酔っ払いおやぢのドンムンが一瞬見えますよ(N氏~♪)。→ココ

■そして、こちらがおそらく一番人気のキャスト(パク・ウォンサン、パク・チョルミン、チェ・ドンムン)の公式動画です。踊り子のドンムンが一瞬見えますよ(皆さ~ん♪)→ココ
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by mario5846 | 2008-02-16 16:57 | ◆チェ・ドンムン/최덕문
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